20代にとっての薄毛
早いほど効果的な育毛対策
薄毛の症状は、何も年配の男性だけに現れる症状ではないことを、多くの人が知っていますが、20代という若さにあれば、自分が薄毛になるとはあまり思わないでしょう。だからこそ、そんな若さで薄毛の症状に気づいた時のショックは、計り知れないものがあります。薄毛の症状は、早い人では青少年の頃から現れ始めますが、薄毛対策は早くければ早いほど、頭皮に対して効果的です。
不安が多い育毛対策
早く取り掛かった方がいいとわかっていても、経験がなければ、どんな育毛対策を取ればいいのか、よくわからないものです。多くの人がひとまず取り掛かれる対策として、育毛剤や育毛シャンプーの使用を思いつきますが、その種類や数はとても膨大で、どれを選んでいいのかわからず、不安になったりします。
育毛剤は、自分の薄毛タイプに合ったものを選ばなくては、充分な効果を発揮できません。自分の薄毛タイプを知り、薄毛に関する知識を深めることで、自分にとって効果的な育毛剤のタイプが少しずつ見えてきます。
期待できる育毛剤の効果
体の内側から
育毛剤を使用すると、どんな形で薄毛や抜け毛にアプローチしてくれるのか、その効能がとても気になるところです。育毛剤が体の内側から薄毛にもたらしてくれる効果には、次のようなものがあります。
男性ホルモンの抑制
20代をはじめとする多くの男性が悩まされるのが、AGA男性型脱毛症と呼ばれる薄毛症状です。AGAの原因には、男性ホルモンが大きく関わっています。男性ホルモンであり、脱毛ホルモンとも呼ばれるジヒドロテストステロンが発毛のサイクルを狂わせることで、薄毛や抜け毛の症状は進行してしまいます。このジヒドロテストステロンの働きを抑制することで発毛のサイクルを正常にし、元気な毛髪を育てます。
血行促進
人間の毛髪は、毛細血管から酸素や栄養素を得た毛乳頭が、発毛の元となる毛母細胞の働きを活性化させることで発毛を始めます。そこで大事なのが、血行です。頭皮の血管が血行不良を引き起こしていると、大事な栄養素が毛根に行き届かなくなり、健やかな毛髪の発毛が望めません。血行不良を改善し、スムーズな血液の流れを促すことで、元気な毛髪を育てていきます。
体の外側から
体の外側にある頭皮に直接アプローチし、頭皮環境を改善していくことで、薄毛を予防する効果を発揮します。体の外側から、頭皮にもたらしてくれる効果には、次のようなものがあります。
保湿
肌にとって、乾燥ほど大きなダメージとなるものはありません。本来肌は、肌を守る役目を担っている皮脂によってほどよく水分量が保たれていますが、肌細胞の生まれ変わりでもあるターンオーバーが乱れると、乾燥してしまいます。頭皮も同じで、乾燥することによりバリアー機能が失われると、かゆみなどのトラブルが引き起こされてしまうのです。頭皮を乾燥から守り、常に保湿することでバリアー機能を働かせ、最適な頭皮環境を維持します。
抗炎症作用
頭皮は想像以上に日常生活の中でダメージを受けています。頭部は人間の体の1番上部に存在することから、あまり自覚することはありませんが、紫外線によるダメージを最も強く受けているのです。さらに頭皮は蒸れやすく、かいた汗を放置すれば肌荒れを起こし、炎症の原因にもなります。
また、刺激の強いシャンプーやヘアワックスの使用を続けると、同じく頭皮が炎症を引き起こし、かゆみや赤みといったトラブルに発展してしまいます。このような頭皮の炎症を抑え、炎症から広がる菌の繁殖を抑制します。
育毛剤の分類と成分
市場での取り扱い
育毛剤には、「医薬品」と「医薬部外品」があり、その取り扱いは、配合されている有効成分によって違いが出てきます。また中には「薬用」と記載された育毛剤もあり、20代のように初めて育毛剤を使用する人は、どれを選べばいいのか困惑することでしょう。自分の目的に合った育毛剤をしっかり選ぶためにも、種類や分類の違いを把握しておく必要があります。
医薬品とは
医薬品扱いをされている育毛剤には、「治療」を目的とした有効成分が配合されています。薄毛を病気の1つとして考え、医学的観点から治療を施すことを目的としたものです。配合されている有効成分は、厚生労働省によって効果が認められた成分であり、医薬部外品よりも、薄毛改善にむけた高い効果が期待できます。
医薬部外品とは
医薬部外品とは、医薬品の治療とは違い、薄毛や抜け毛の症状を緩和し、症状の進行を予防、改善することを目的としています。薄毛対策商品として市場に出回っている多くの商品が、医薬部外品です。厚生労働省が認可した効果のある有効成分が、一定の濃度で配合されていますが、その濃度割合や分量は医薬品より低く、副作用の心配もほとんどありません。
薬用とは
薬用と聞けば、薬品のイメージを抱き、医薬品と同じ扱いをするもののように感じますが、実際はそうではありません。医薬部外品の扱いに準ずるか、同等の扱いをされるものが多く、「薬用」とはいっても薬品としての治療効果があるわけではありません。
配合されている成分
前述のとおり、医薬品と医薬部外品の大きな違いは、薄毛への対処方法ですが、それに伴って、配合されている成分や分量にも違いが出てきます。育毛剤を使用する前には、配合されている成分をしっかり確認してから使用すると、自分の薄毛に対して、より効果を発揮することになります。
医薬品の主な配合成分
医薬品扱いの育毛剤に含まれる代表的な成分は、「ミノキシジル」です。育毛剤以外では、経口薬として「フィナステリド」や「デュタステリド」などの成分があります。医薬品は治療を目的としているため、薄毛改善への期待と効果も高くなりますが、副作用の心配も捨てきれません。副作用の可能性がゼロではないことを認識してから使用することが大事です。
医薬部外品の主な配合成分
医薬部外品には、「オウゴンエキス」や「M-034」といった植物や海藻などの天然由来成分が多く配合されています。医薬品に含まれる成分と比較しても効果が優しいため、頭皮や毛髪に対する負担も少なく、副作用の心配もほとんどありません。
いい育毛剤を選ぶ方法
育毛剤の主成分
自分の薄毛のタイプに合った育毛剤を使わなければ、どんなに使用を続けても、なかなか思うような効果を得ることができません。まずは自分の薄毛のタイプを確認し、配合されている成分が薄毛に対してどんな働きかけをするのかを、しっかり理解してから選ぶ必要があります。成分表示を見ても理解できない時は、インターネット検索などを利用すると、成分の種類や効能がすぐにわかります。
安全性
配合されている成分がどういった成分なのかを確かめた後は、副作用の有無や安全性を確認する必要があります。インターネットの口コミサイトなどを参考にすると、同じものを使用した人の感想や、使用感などを知ることができます。しかし、自分の頭皮に本当に合うのか、副作用がないかということは、人それぞれです。実際に使用を始める前に、パッチテストなどで軽く試してみることをオススメします。
内容量と価格
育毛剤は、数日間使用しただけでは効果を実感することはできません。数か月程度継続して使用することで、効果の有無がはっきりしてくるものです。となれば、それなりの費用がかかることにもなり、自分にとってコスパがよくなければ継続して使用することが難しくなります。内容量や価格に対するコスパがどうなのか、しっかり検討してから選ぶことが、育毛剤を長く続けるためのポイントです。
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