効果が違う？医薬品と医薬部外品の違いを把握して薄毛対策をしよう！

育毛剤の定義

育毛剤と発毛剤の違い

20代という若い世代のうちから、薄毛や抜け毛予防対策として育毛剤を使用する男性はたくさんいますが、一口に「育毛剤」と言っても、その定義をきちんと理解して使用する人は、多くはないかもしれません。

育毛剤と同じく、よく聞かれる薄毛対策用品に「発毛剤」というものもありますが、両者は持つ意味と目的に微妙な違いがあります。

どちらを使用するにしても、自分の薄毛の原因と改善目的に合わせて使用しなければ、本当の効果を発揮させることも難しくなり、薄毛や抜け毛はなかなか改善できません。

では、両者の違いはどんな点にあるのでしょうか。

育毛剤とは

多くの人が使用している育毛剤は、頭皮の状態を整え、今生えている毛髪の成長を促し、抜け毛を予防することを目的としています。

頭皮の炎症を抑えたり、保湿して乾燥から守ったりと、薄毛の原因を取り除きながら頭皮環境を整えることで、発毛や育毛のための、よりよい土壌づくりをしてくれます。

発毛剤とは

発毛剤は、発毛効果がしっかりと認められた成分が配合されている「医薬品」が多くなります。

発毛のメカニズムの基本となる毛母細胞に働きかけることを目的としており、一度抜け落ちてしまった毛髪の後に生えてくる新しい毛髪を、しっかり発毛させることを1番の目的としています。

発毛剤は、多くの男性が悩まされるAGA型男性脱毛症の治療によく使われ、その有効性の高さから医薬品という扱いを受けています。

薬用とは

薄毛や抜け毛予防対策商品として販売されている商品の中に、「薬用」という名のつく商品もあります。一般的には、効能に関してはっきりと効果が認められているわけではないものの、ある一定の効果は認められているという育毛剤の定義に準ずるか、同等のものとして扱われています。

発毛剤とは違い、薬用とは言えども医薬品扱いではなく、治療ができるというわけではありません。育毛剤であっても、薬用育毛剤であってもネーミングに惑わされることなく、配合されている成分で選ぶことで、自分の薄毛対策に合致した商品を選ぶことができます。

医薬品と医薬部外品

 

男性の薄毛対策の商品を見ていると、「医薬品」と「医薬部外品」に指定されたものがあることに気づきます。これらは、配合されている成分に基づいて分類されているものですが、その中身については、知らない人もきっと多いことでしょう。

この両者の違いを知っていると効能の違いも把握できるため、自分の薄毛対策の商品も選びやすくなります。では、薄毛対策商品の医薬品と医薬部外品の違いとは、どんなところにあるのでしょうか。

医薬部外品

医薬部外品とは、薄毛改善の一定の効果が認められてはいるものの、有効成分の濃度が低く、治療を目的としているというより、予防や原因改善、対策を目的としています。厚生労働省によって認可された成分が配合されているものもあり、発毛効果は発毛剤ほどではなくとも、副作用のリスクが比較的低く、安全に一定の効果を期待できるものです。

現在市場に出回っている薄毛対策商品の中で、医薬部外品扱いになっている代表的な商品には、下記のようなものがあります。

• チャップアップ
• ブブカ
• 薬用ポリピュアEX
• 薬用アデノゲン
• 薬用バイタルチャージ

医薬品

医薬部外品に対して医薬品は、病気の治療を目的としているものです。薄毛を病気ととらえ、「治療する」ことで薄毛改善や抜け毛予防につなげることを目的としています。

厚生労働省によってしっかり効能が認められた有効成分が配合され、育毛剤よりも発毛の効果が期待できるものです。医薬品として扱われる代表的な薄毛対策商品には下記のようなものがあります。

• プロペシア
• ザガーロ
• リアップ
• ミノキシジルタブレット

目的に合わせて

医薬品と医薬部外品のどちらを選べばいいのか、迷ってしまう人もたくさんいますが、まずは自分の薄毛のタイプと改善の目的を明確にすることが大事です。頭皮環境を整えてから、健やかな発毛を望むならば医薬部外品を、少しでも早く発毛の効果を実感したい人なら医薬品を使うと、それぞれ目的に合わせた効果が発揮されます。

医薬品は、医療機関や専門のクリニック以外のドラッグストアなどで入手できるものもありますが、プロペシアとミノキシジルタブレットは、個人輸入などを除き、医療機関で処方してもらうことになります。

決定的な違い

配合成分

医薬品と医薬部外品は、その薄毛対策の目的としているものに1番の違いがありますが、それに伴い、配合されている成分にも明確な違いが出ています。

医薬部外品の配合成分

医薬部外品に配合されている成分は、植物から抽出した天然エキスなどの天然由来成分が主な配合成分となっています。

医薬品と比較すると効果が緩やかである分、頭皮にかかる負担が少なく、副作用のリスクも低くなります。

医薬品の配合成分

医薬部外品に対して、治療効果が現れる薬品を配合しています。そのため、副作用のリスクが高くなり、重篤な症状が現れる可能性も含んでいます。

高い効果が期待できる分、肌にかかる負担と副作用のリスクが大きくなることが特徴でもあるため、しっかり自覚したうえで専門家の指示に従って使用することが大事です。

厚生労働省認可

1つの選択方法

育毛剤や発毛剤に配合される成分には、厚生労働省も大きく関わりを持ち、効果が認められた成分には、はっきりと「認可」するという形式が取られています。厚生労働省が認可した有効成分は、効果がしっかり認められている成分であることからも、その有効性は高くなります。

使用したすべての人に必ず効果があるとは言い切れませんが、効果がある確率は高くなり、厚生労働省によって認可された成分が配合されているかいないかも、育毛剤を選ぶ際の1つの選択肢となります。

認可されている成分

現在厚生労働省により、効果が認められている有効成分には下記のようなものがあります。

• ミノキシジル
• オウゴンエキス
• センブリエキス
• エビネランエキス
• M-034

認可された成分を含む商品

チャップアップ

厚生労働省によって認可された有効成分が、たくさん配合されている育毛剤が「チャップアップ」です。薄毛や抜け毛に悩む人なら知らない人はいないといっても過言ではないほど、薄毛対策の世界では言わずと知れた商品で、20代から50代まで幅広い世代から人気を集めている育毛剤です。

厚生労働省認可のオウゴンエキスを始め、センブリエキス、M-034などが配合され、薄毛改善の高い効果と、天然由来成分から成り立つ配合成分のおかげで、副作用のリスクもほとんどありません。

当初は専門のサロンでしか取り扱われていなかった商品でしたが、一般販売を求める強い声により、広く販売されることになった商品です。店頭では販売されていませんが、通信販売としてインターネットなどで購入することができます。

リアップ

リアップは、医薬品扱いをされている発毛剤です。リアップにも厚生労働省によって認可されているミノキシジルが配合されています。国内で初めてミノキシジルが配合された発毛剤として知られ、発売当初から大きな反響を呼んだ商品でもあります。

ミノキジシルの配合量を変えてシリーズ化して販売されていたり、20代という若い男性からも多くの支持を集めている商品ですが、医薬品としての効果が高い分、それに伴い副作用のリスクも高くなり、頭皮の炎症や肌荒れといった副作用の報告もあります。

ドラッグストアなどでも簡単に入手できますが、使用する際は、専門家の指示に従い、慎重に使用する必要があります。