髪の毛を守る方法・1【ツボを刺激する】
百会(ひゃくえ)
百会は両耳を結んだ線と顔の中心線が交わる頭の頂点にあるツボです。人差し指や中指などを使って百会を刺激することで頭皮の血行を促進できます。それにより髪の毛の成長に必要な栄養分が届きやすくなるため、薄毛を改善する効果を得られます。
風池(ふうち)
風池は後ろ髪の生え際付近にある首のくぼみに存在するツボです。親指を使って風池を刺激することで頭部の血行を改善できます。髪の毛の成長に必要な栄養分や酸素などがスムーズに供給されるようになり、薄毛を改善したり抜け毛を減らしたりする効果を得られます。
角孫(かくそん)
角孫は耳の付け根の最上部と、髪の生え際のあいだに位置するツボです。親指を使って角孫を刺激することで、頭部の血行を促進して髪の毛の成長をサポートする効果を得られます。
腎穴(じんけつ)
腎穴は小指の第一関節に位置するツボです。親指の腹を使って腎穴を刺激することで、抜け毛を減らす効果や、髪の毛にハリやコシを与える効果が得られます。
髪の毛を守る方法・2【育毛剤を使用する】
育毛剤・発毛剤・養毛剤の違いって?
育毛剤とは頭皮環境を改善したり髪の毛に必要な栄養分を補うことで、髪の毛の正常な成長をサポートすることが目的の製品です。本来は脱毛した頭皮に発毛させることを目的にしている「発毛剤」とは別のものですが、一般的には育毛剤と発毛剤を区別せずに「育毛剤」として同じカテゴリで扱っています。
「養毛剤」は本来の意味でいう育毛剤に近い製品ですが、化粧品に分類される製品なので副作用などの心配が少ないかわりに高い育毛効果は得られません。また育毛剤には発毛効果のある成分を含んだ製品もありますが、養毛剤には発毛効果が一切ありません。そのため20代などの若い年代でも薄毛が気になり始めている場合は、養毛剤よりも育毛剤を使うことが大切です。
育毛剤の主な成分
センブリエキス
センブリエキスとは、リンドウ科の千振(センブリ)から抽出したエキスのことです。花から根にいたるまで、すべての場所からセンブリエキスを抽出できます。
頭皮の血行が悪化すると髪の毛が栄養不足に陥って痩せ細りますが、センブリエキスには頭皮の血行を促進する作用があるため、髪の毛の正常な成長をサポートする効果を得られます。またセンブリエキスは抗炎症作用も持つため、炎症が原因で起きる抜け毛の改善にも役立ちます。また植物由来成分なので、使用によって副作用を発症する心配はありません。
ヒオウギエキス
ヒオウギエキスとは、アヤメ科の緋扇(ヒオウギ)という植物から抽出したエキスのことです。紫外線などの影響で体内に「MMP-1」という酵素が増加すると、コラーゲンが分解されるため頭皮が潤いを失って抜け毛が増加します。しかしヒオウギエキスにはMMP-1の生成を妨げる効果があるので、頭皮の潤いを保って乾燥が原因で起きる抜け毛を防げます。
オウゴンエキス
オウゴンエキスとは、シソ科の黄金花(コガネバナ)の根を乾燥させたものから抽出したエキスのことです。頭痛や腹痛などを改善する目的で漢方薬にも利用されていますが、頭皮の乾燥を防ぐ保湿作用も持っています。
そのため乾燥が原因で起きる頭皮環境の悪化による抜け毛を防ぐ効果を得られます。また効果は小さいですが、AGAの原因であるDHTの抑制にも役立ちます。
グリチルリチン酸ジカリウム
グリチルリチン酸ジカリウムとは、漢方にも利用されている甘草に含まれているグリチルリチン酸とカリウムの融合体のことです。「グリチルリチン酸K2」「グリチノンK2」などと呼ばれる場合もあります。
グリチルリチン酸ジカリウムは抗炎症作用や殺菌作用を持つ成分なので、抜け毛の原因に繋がる頭皮の炎症や雑菌の増殖などを防ぐ効果を発揮します。また、グリチルリチン酸ジカリウムに含まれているカリウムには毛母細胞の細胞分裂をサポートする効果があるため、髪の毛の成長促進にも役立ちます。
AGAを発症した場合
「AGA(男性型脱毛症)」は薄毛になる最大の原因といわれる症状です。主に遺伝が原因で発症するため、生活習慣の改善による予防や治療はできません。また体質によっては20代前半などの早い段階でAGAを発症する可能性があります。
AGA治療に役立つ育毛成分は限られており、一般的な育毛剤に使用されている成分の多くはAGA治療に役立ちません。
AGA治療に使用される代表的な成分は「ミノキシジル」と「フィナステリド」です。ミノキシジルは優れた発毛効果を持った成分であり、使用することで頭皮の発毛を促進できます。
またフィナステリドはAGAの原因物質である5αリダクターゼを減らす効果を持つため、AGAの進行を抑制できます。そのため基本的にはミノキシジルとフィナステリドを併用してAGAの治療を行います。
そのほかにもフィナステリドと同様に5αリダクターゼを抑制する作用を発揮する「ノコギリヤシ」や「デュタステリド」、ミノキシジルと同様にAGAを発症した頭皮の発毛を促進する「M-034」や「キャピキシル」などの成分もAGAの治療に役立ちます。ただしAGA治療薬の多くは医薬品に分類されており、使用が原因でさまざまな副作用を発症する可能性があります。
髪の毛を守る方法・3【生活習慣の改善】
適度な運動
髪の毛の成長に必要な栄養分は血液によって運ばれるため、頭皮の血行が悪化すると薄毛が進行し、抜け毛が増える場合があります。そのため髪の毛を守るには適度な運動によって体内の血行を改善することが大切です。また適度な運動を行うことで余分な脂肪を消費できるため、頭皮の炎症など抜け毛に繋がる症状を予防できます。
食生活を改善する
高脂肪食品を摂取すると身体が余分な脂肪を体外に排出しようとするため、皮脂の分泌量が増加します。その際に頭皮の皮脂分泌量が増えると余分な皮脂が毛穴に詰まるため、抜け毛が増える場合があります。
そのため抜け毛予防のためには、ヘルシーな食生活を送ることが大切です。特に20代30代の男性は、肉食中心の食生活を送る場合が多いので注意が必要です。また過度なダイエットをすると髪の毛が栄養不足になって痩せ細るので、髪の毛を守るためには栄養バランスの良い食事をしっかり摂ることが大切です。
十分な睡眠をとる
髪の毛や頭皮が日中に受けたダメージは、主に睡眠中に分泌される成長ホルモンの作用によって修復されます。睡眠不足の生活が続くと、それらのダメージが完全に修復されずに蓄積するため、薄毛が進行したり抜け毛が増えたりする場合があります。髪の毛を健全な状態に保つには、十分な睡眠をとることが大切です。
髪の毛を守る方法・4【正しい洗髪方法】
育毛シャンプーを使う
一般家庭が使用している安価な市販のシャンプーに含まれている「石油系界面活性剤」という成分は、洗浄力が強すぎるため頭皮に必要な最低限の皮脂まで洗い落としてしまうことがあります。
それにより頭皮が乾燥し、炎症などの肌トラブルが起きて薄毛が進行する可能性があります。しかし育毛シャンプーは「アミノ酸系界面活性剤」を使用しているため、頭皮に必要な最低限の皮脂を残しながら不要な汚れを洗い落としてくれます。薄毛の改善や抜け毛予防のためには、できるだけ育毛シャンプーを使用しましょう。
正しい手順で洗髪する
洗髪をする前にブラッシングをすることで、シャンプーの泡立ちが良くなります。毛穴に詰まっているフケや皮脂汚れなどを掻き出すことで、育毛シャンプーに含まれている有効成分が効率良く頭皮に浸透します。
ブラッシングを終えたあとには、お湯だけを使った予洗いという洗髪を行います。髪の毛に付着した汚れの8割は予洗いだけで洗い落とせます。そして少量のシャンプーを使って仮洗いをして、軽く髪の毛をすすいだあとに本洗いを開始します。
このときにシャンプーを頭皮にべったり付着させると頭皮環境を悪化させる可能性があるので、シャンプーは手の平で泡立ててから髪の毛に付着させて、頭皮を爪で傷つけないように指の腹を使って丁寧に洗髪します。
そして頭皮に残ったシャンプーは抜け毛の原因に繋がるので、抜け毛予防のためには頭皮にシャンプーが残らないように3~5分程度かけて十分に髪の毛をお湯ですすぎ洗いすることが大切です。
このコラムが気に入ったら
ぜひ「いいね!」をお願いします♪
みんなに役立つ情報をお届けします。