育毛剤を使っているのに抜け毛予防できていないと感じる場合
薄毛の原因に対して適したものを使っていない
10代20代であっても育毛剤を使い始めるのに早すぎるということはありません。頭皮や髪の毛に気になる症状が現われ始めたら、すぐに対策をすることで薄毛が改善しやすくなります。しかし、せっかく育毛剤を使っているのに一向に効いている様子が見られない、抜け毛の量が減らないと効果を疑っている方は少なくありません。
そういった場合には、そもそも自身の薄毛の症状に合っていないものを使っていることが考えられます。薄毛の原因は1つではないため、なぜ自身が薄毛になっているのか、抜け毛が増えてしまっているのかということを知ることが大切です。
血行促進効果が高いもの、頭皮を清潔にするもの、毛母細胞を活性化する作用が期待できるものなど、育毛剤の種類はさまざまです。国内や海外にはたくさんの商品が売られており、配合されている成分も違いますので、自身の症状に合っていて、なおかつ品質が良く安心して利用できるものを比較検討して購入するようにしましょう。
頭皮が汚れていて環境が悪化しすぎている
育毛剤は基本的に清潔な頭皮に使用するものです。成分が毛穴を通ってじっくりと頭皮に浸透していきますので、そのためにも可能な限りその働きを邪魔しないようにしなければなりません。
育毛剤が効かないと感じる原因の1つに、固まった皮脂によって毛穴が塞がってしまっており、毛乳頭や毛母細胞にまでうまく浸透させられないということが挙げられます。血行促進や栄養補給を目的とした有効成分が配合されていても、アプローチすべき毛根に届かなければ充分に効果を発揮できないのです。
いくら肥料をあげたところで肝心の土の状態が悪ければ作物が育たないのと同様に、頭皮という土壌が不衛生だと育毛剤を使用して抜け毛を予防し髪の毛を生やすどころか、頭皮トラブルを起こす可能性もあります。
頭皮がベタつく、乾燥する、フケが出て痒みがあるなど気になる症状がある場合には、まず髪の毛を生やすことよりも頭皮環境を改善していくことを第一に考えていかなければなりません。
髪の毛の量が増えないどころか抜けてしまう場合
ヘアサイクルを理解しよう
育毛剤を利用し始めて気になる副作用は見られないけれども、なかなか髪の毛の量が増えないと効果の停滞に不満を感じている方は少なくありません。しかし、髪の毛はすぐに生えてくるものではなく、ヘアサイクルという周期を繰り返していることを知っておく必要があります。
ヘアサイクルには成長期、退行期、そして休止期があり、男性の場合には3年から5年かけて髪の毛が成長をし、やがて成長しきった髪の毛が退行していき、そして抜け落ちてから次に生えてくるまでの休止期に入ります。
この休止期が3ヶ月から5ヶ月程度だとされていますから、薄毛が気になり始めてから育毛剤を使い始めても、新しい髪の毛が成長してくるまでにある程度時間がかかってしまうのです。すぐに効果が出るものではありません。
育毛剤は発毛しやすいように抜け毛の原因を取り除き、頭皮環境を整えたり今生えている髪の毛を丈夫にするのが目的のものです。改善には時間がかかりますので、焦らないようにしてください。
抜け毛が増える初期脱毛
抜け毛予防のために育毛剤を使っているのに、逆に抜け毛が増えて副作用ではないかと驚き、使用を中止してしまう方も見られます。しかし、有効成分が浸透していき頭皮の状態が改善していくと、新しい髪の毛を作り出す働きが活性化され、弱い髪の毛を脱毛させた後に新たに生えさせようと活動します。毛母細胞の働きが活発になった証拠です。
初期脱毛は、育毛剤を利用し始めて数週間から1ヶ月目あたりに抜け毛の増加を感じられる症状です。ヘアサイクルを正常化させて丈夫な髪の毛を作り出すために必要な過程です。むしろ、代謝が活性化して育毛剤が効いている証拠で副作用ではないため、驚かずにそのまま使い続けましょう。症状が続く期間は2ヶ月から3ヶ月程度が目安とされています。
育毛剤だけに頼りすぎてはいけない
若い方を中心に栄養不足が深刻
現代人は飽食でありながら栄養の不足や偏りが深刻です。ジャンクフードなどを好んで食べる20代前後の若い方、野菜不足の方などは特に顕著で、タンパク質やミネラル、ビタミンなどの必須栄養素が不足することにより髪の毛を作り出す栄養が行き届かないことが問題になります。
さらに飲酒や喫煙で育毛に必要な栄養が消費され、髪の毛に回される分が足りなくなって薄毛を進行させてしまうのです。
どんなに育毛剤を使って頭皮環境を整えても、髪の毛を育てるための栄養が不足していれば育毛できませんし、塗布して与えられる栄養だけでは足りません。食事またはサプリメントを利用するなどして、育毛に必要な栄養を身体の内側から補給することが大切です。
育毛剤の役割について
育毛剤の利用でできる対策は、髪の毛の成長の妨げになる物質の活動の抑制や血行の促進、皮脂量をコントロールして頭皮を清潔に保ったり細胞を活性化させることなどです。ですが、風邪をひいた時に薬だけ飲んでいても、無茶をしていたら治るどころか長引いて悪化させてしまうように、育毛剤だけを使用したところで薄毛は改善しません。
育毛剤の効果が感じられない時にはそれだけに頼りすぎていないか、他の対策を怠っていてせっかくの効果を無駄にしてしまっていないか考える必要があります。
生活習慣の乱れやストレスも頭皮の状態に悪影響を与えてしまいます。食事から摂り入れた栄養は血液を通して毛根に送られますからバランスのいい食生活が大切になりますし、寝ている間に分泌される成長ホルモンが髪の毛を育てることから、睡眠時間を充分に確保しなければなりません。ストレスが溜まりすぎると毛細血管が収縮して血行が悪くなり、抜け毛の原因になります。
育毛剤を使っているのに変化が見られないという場合には、普段の生活を健康的に送っていくことを考えるのが大切です。特に不摂生をしがちな20代30代の若い方は気をつけていかなければなりません。
育毛剤の効果を得るために気をつけていきたいこと
洗髪後の綺麗な頭皮に塗布するのが基本
育毛剤の効力をできるだけ高めるためには、正しい使い方を身につけることが大切です。用法と用量を守って使用している限り副作用の心配はほとんどありません。多くの場合は1日に1回か2回程度の利用となりますが、量や回数を増やせば効果が高まるというわけではありませんから、説明書にある使用方法をしっかりと守って塗布するようにしましょう。
基本的には、夜お風呂に入って1日の汚れを落とした清潔な頭皮に塗布してください。1日2回の場合にはさらに翌朝のセット前に使います。
頭皮マッサージをして血行を促進させる
洗って乾かした頭皮に塗布した後、頭皮マッサージを行って血行を促し成分を浸透させるとより効果的です。指の腹を使って頭皮全体を動かすようにしていきましょう。冷えて硬くなった頭皮はなかなか動きませんが、毎日のように繰り返していくと柔軟になってきます。柔らかくなった頭皮には育毛剤も効きやすくなりますので、習慣化するのがおすすめです。
気長に使い続けることが何よりも大切
効果が感じられないと思う方の多くが、すぐに育毛剤の利用を中止してしまっています。ですが、ヘアサイクルを考慮した場合、最低でも3ヶ月から半年程度は使い続けてからでなければ、効果の有無を判断することはできないのです。対策としては、何よりも継続的な取り組みが重要になってきます。
そのことを踏まえた上でケアを続けていきましょう。
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