薄毛や脱毛症への対策と準備
抜け毛や薄毛の条件とは?
薄毛に年齢は関係ありません。若い年代であっても、条件を満たせば一気に抜け毛は進行することがあります。抜け毛予防を実施するためにも、抜け毛や薄毛の基準を知ることはとても大切です。では、具体的に抜け毛や薄毛にはどのような基準があるのでしょうか。
- 髪の毛が細くなる
- 生え際が後退する
- 髪の毛の量が減る
基本的に、抜け毛や薄毛の基準は後天的な生活によって上記の条件に当てはまることです。つまり、生まれたときの体質と比較してどうなったのかを確認することが重要です。人間には個性がありますので、生まれついた体質によって髪の毛が細かったり、おでこが広かったりする人もいます。こうした人に対しては、抜け毛予防の対策は必要ありません。
実際に、薄毛患者の中には生まれつき体毛が濃くて質が良い人も大勢いますが、遺伝的にはそのような人の方が、脱毛症が進行しやすいケースもあります。専門的な治療を行うクリニックでは、血液検査や遺伝的な検査から詳しい情報を調べることもできますので、外観だけを見て判断しないように気をつけておきましょう。
必ず原因を探すこと
抜け毛や薄毛の不安が生じたときには、何よりもまずその原因を探すことが重要です。男性と女性では脱毛症の症状は異なりますし、20代と高齢層の脱毛の原因もまったく異なります。
医薬品や医薬部外品として提供されている数多くの育毛剤には、その時々の症状によって、必ず患者に合う製品が存在します。肌に合ったものを利用すると頭皮には良い影響を与えますが、合っていないものを利用すると逆に頭皮を痛めてしまう原因となってしまいます。
特に20代は、10代から積み重ねてきた頭皮へのダメージが現れる年代であるため、薄毛や抜け毛の原因を慎重に考えなくてはいけません。20代になると、成長ホルモンなどの分泌量が減ってきて徐々に薄毛になりやすい体質にもなり、それが生活環境の悪化によって薄毛に繋がることもあります。
育毛剤の種類と利用するべき条件
原因がわかっているケース
薄毛や抜け毛の原因がわかっているケースでは、市販の育毛剤を利用することで頭皮の状況を改善できる可能性があります。髪の毛の育毛にはタンパク質や必須ミネラルが必要であるため、それらが不足していると自覚している場合にはそれらを補うことができる育毛剤を利用すれば良いだけです。
例えば、タンパク質を中心に摂取したい場合にはアミノ酸という成分が含まれている育毛剤を選択するべきです。必須ミネラルを摂取したい場合には、亜鉛と記載されている育毛剤が好ましいでしょう。原因がわかるケースでは頭皮の環境に適したものを摂取すれば、高い確率で抜け毛予防に繋げることが可能です。
原因がわからないケース
原因がよくわからないケースの対策は、ふたつに分かれます。この場合には、患者自身がどのケースに該当しているのかを考えなくてはいけません。
- AGA(男性型脱毛症)
- 円形脱毛症
原因がわからないケースの中でも、大きく分けると上記ふたつに分類可能です。患者自身が脱毛症になっているケースでは、AGAと呼ばれる男性型脱毛症と円形脱毛症のふたつが考えられます。
男性型脱毛症では、医薬品を利用した治療のカリキュラムが確立されているため、クリニックに行けば原因を特定して治療を進めていけます。
一方で、円形脱毛症であった場合には、実は治療が困難になります。円形脱毛症は、現代医学をもってしても原因を解明できていない特殊な脱毛症で、その対策法もまだ確立していません。
AGAと円形脱毛症は、ともに頭頂部に特徴的な脱毛症があるという点で類似するところもあるため、中には誤解をしてしまう人もいます。AGAの場合、対策は育毛剤を使って自力で行うことも可能ですが、円形脱毛症の場合にはそれができません。
円形脱毛症に対してAGAと同じような医薬品を使うと、予期せぬ副作用が生じて取り返しのつかないことになる可能性もあるため、このふたつの違いは覚えておきましょう。
副作用のある育毛剤は少ない
一般市場でよく見かける育毛剤は、安心して使えるものがほとんどです。これは、一般市場で購入できる育毛剤のほとんどが医薬部外品に該当しているからです。育毛剤の中でも、薄毛患者に対して副作用が生じる育毛剤はほとんどなく、日本国内ではわずか数種類しか存在しません。
- 医薬品
- 医薬部外品
育毛剤の利用時には、必ず医薬品か医薬部外品かを確認しなくてはいけません。例えば、AGAに有効であると公式に認められている医薬品は、日本国内では2018年現在で3種類しかありません。
医薬品は、臨床試験を経てほぼ確実にその症状に効果があると判断された薬であるため、それらの薬を利用すると脱毛症を抑えることが可能です。その一方で、必ず副作用が存在することに注意をしなくてはいけません。
医薬品には、身体に対する影響に違いはあっても副作用が存在しない薬はありません。医薬品は、薬の作用と副作用が共存する製品であるため、医薬品を利用する限りは何らかの副作用が出る可能性を常に考える必要があるわけです。育毛剤であってもこれは同じですので、利用する育毛剤にどのような効果があるのかを確認することです。
医薬部外品に関しては、薬としての副作用が存在しないメリットがあります。医薬部外品はその名前の通り、医薬品には分類されない製品を指します。育毛剤では、アミノ酸や必須ミネラルなどを取り入れた栄養剤などがその典型です。
頭皮の健康補助をする役割なので、身体にとって負担のない成分で作られています。ただし、副作用が存在しないということは製品としての効果も確実に存在するとは断言できない点があることも知っておかなくてはいけません。
現状維持や抜け毛予防の対策には使えますが、AGAなどの特定の脱毛症にかかっているケースでは治療が難しい場合があるため、症状によってこれらを使い分けるようにしましょう。
用量と安全性を確認しよう
医薬品などの専門の育毛剤を使う場合には、その患者に見合った用量で使うことが求められます。例えば、育毛剤の中には頭皮の血流を活性化させる専門的な成分が存在します。
これはミノキシジルと呼ばれる成分ですが、用量に関しては非常にシビアな違いが存在します。もともと血圧疾患のある患者に対して利用されていた成分であるため、血液に対して与える影響が強く、育毛剤の中でも副作用を特に気にしなくてはならない成分です。
ところが、ミノキシジルは素人が一般市場であっても容易に購入できるようになっています。ミノキシジルを用いたAGA治療のカリキュラムなども存在しますが、それとは別に市場で簡単に購入できるため、素人が勝手な判断で利用すると副作用で頭皮の状況が悪くなることもあります。
製品の表記にも、利用に関する注意や利用できる脱毛症の種類に関して、詳細に記載があります。簡単に入手できるものであっても、ミノキシジルのように扱いが難しいものはクリニックで事前に相談することも大事です。
使い方やどの程度の用量が適切なのかがわからない場合には、ミノキシジルの代用として使える製品を探してみることです。血流を良くして活性化する成分に関しては、従来から研究や開発が進められているため、副作用がほとんどない育毛剤も数多く販売されています。
用量や安全性に関して見極める自信がない人は、医薬部外品なども利用して最初から安心して使える育毛剤を使いましょう。
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