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20代でハゲることも?!抜け毛の主な原因と対策方法を詳しく解説

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2018.01.23

抜け毛の主な原因と対策方法・1

AGA(男性型脱毛症)

症状

AGAは「DHT」という男性ホルモンの一種が、髪の毛の成長期を短くすることが原因で起きる脱毛症です。DHTを生成する「5αリダクターゼ」という物質が体内に多かったり、その影響を受けやすい体質は遺伝によって受け継ぎます。

そのため生活習慣などに関係なく、遺伝しだいで誰でも発症する可能性があります。そしてAGAを発症すると、適切な治療をしないかぎり頭頂部や前髪の生え際などの部位で薄毛や抜け毛が進行します。

対策方法

AGAは生活習慣の改善や一般的な育毛剤の使用では、症状を改善できません。AGAの治療にはミノキシジルやフィナステリドといった、AGAに効果的な成分が含まれている育毛剤や治療薬などを使用する必要があります。

しかしこれらの成分は副作用を発症するリスクがあるので、用法用量に気をつけることが大切です。副作用のリスクを下げるには、個人輸入などを利用せずに病院やクリニックで自分の体質に合った濃度のAGAの治療薬を処方してもらうことが大切です。

円形脱毛症

症状

円形脱毛症は、主に自己免疫疾患が原因で発症します。発症すると頭部に10円玉サイズや500円玉サイズの「脱毛斑」と呼ばれる円形の脱毛が起きます。脱毛斑がひとつの場合は「単発型」、複数の場合を「多発型」と呼ぶなど、症状によって複数の種類に分けられます。

そして「全頭型」の円形脱毛症を発症すると頭髪がすべて抜け落ち、「汎発型」の円形脱毛症を発症すると頭髪に限らず全身の体毛が抜け落ちます。

対策方法

円形脱毛症を発症した場合は自分で対処しようとせず、病院やクリニックなどの専門医療機関で治療を受けることが大切です。主にステロイド剤や抗ヒスタミン剤などを使った治療が行われますが、これらの治療薬は副作用を発症するリスクがあります。

処方された際には、医師の指示通りに用法用量を守って使用することが大切です。また症状が重度だと治療が長期間に渡って行われるので、その期間に医療器具として「医療用かつら」の使用を推奨される場合があります。

抜け毛の主な原因と対策方法・2

脂漏性脱毛症

症状

脂漏性脱毛症は頭皮に過剰分泌された皮脂の影響で頭髪の毛穴に炎症が起きて、髪の毛が痩せ細ることで抜け毛が増える症状のことです。しかし皮脂が炎症を引き起こすのではなく、過剰分泌された皮脂を餌にして増殖したマセラチア菌という常在菌が炎症を引き起こします。

また脂漏性脱毛症を発症すると抜け毛の増加に加えて、頭皮に強い痒みや痛みなどを感じる場合があります。

対策方法

脂漏性脱毛症を治療するには、セラチア菌を増やす原因である皮脂の過剰分泌を抑制する必要があります。そのため頭皮をしっかり洗ったり、高脂肪食品の摂取を控えたりすることで、頭皮の皮脂を減らすことが大切です。また症状が重い場合は、病院やクリニックなどで「外用抗真菌薬」や「抗ヒスタミン剤」を処方してもらう必要があります。

びまん性脱毛症

症状

びまん性脱毛症は、女性ホルモンが減少して体内のホルモンバランスが乱れたときに起きる脱毛症です。加齢・出産・ストレス・生活習慣の乱れといったさまざまな原因によって発症する可能性があり、20代でびまん性脱毛症になる方も少なくありません。

びまん性脱毛症を発症すると、頭髪が全体的に薄くなります。しかし症状が徐々に進行するため初期段階で気づくことが難しく、異変に気づいた頃には薄毛がかなり進行している場合が多いでしょう。出産や閉経などの理由で、女性ホルモンの減少が起きやすい女性に多い脱毛症です。

対策方法

びまん性脱毛症が原因で起きる抜け毛の改善・予防には、ホルモンバランスを整えて女性ホルモンの分泌を正常化する必要があります。そのためには規則正しい生活を送り、栄養バランスの優れた食事を摂ることが大切です。

ストレスが原因でホルモンバランスが乱れている場合は、気晴らしになる趣味や適度な運動でストレスを解消することが大切です。びまん性脱毛症の改善には頭皮の血行促進も役立つので、センブリエキスなどの血行促進効果をもった成分が配合されている育毛剤を使用することも効果的です。

抜け毛の主な原因と対策方法・3

牽引性脱毛症

症状

牽引性脱毛症は、髪の毛を引っ張って頭皮にダメージを与えることが原因で起きる脱毛症です。ポニーテールや三つ編みなどの頭皮を引っ張る髪型や、エクステンションやカチューシャを使用している方に起きやすい症状です。

男性よりも女性に発症者が多く、ヘアスタイルによっては10代や20代前半といった若い世代も発症する可能性のある症状です。発症すると、ヘアスタイルの影響でダメージを受けている部位で薄毛が進行し、抜け毛が増加します。

対策方法

牽引性脱毛症による抜け毛の予防・改善には、ヘアスタイルの変更や、頭皮の同じ部位に負担を与えないように気をつけることが大切です。頭皮の血行不良が原因なので、頭皮マッサージによって固くなった頭皮を揉みほぐすことも効果的です。

育毛剤を使用する場合は、センブリエキスなどの血行を促進する成分や、ヒアルロン酸やコラーゲンなど、頭皮に弾力性と潤いを与える成分が配合された製品を使用することが大切です。

圧迫性脱毛症(機械性脱毛症)

症状

圧迫性脱毛症は、頭皮に物理的な圧力が加わることで起きる脱毛症です。工事現場や工場で、ヘルメットや帽子を長時間に渡って着用する仕事場で働いている人に起きやすい症状です。

着用時間によっては、20代などの若い世代でも圧迫性脱毛症を発症する可能性があります。頭皮にかかる圧力が強いほど、発症後に症状が悪化しやすいので、着用するヘルメットや帽子が重かったり、サイズが小さくて締め付けが強い場合ほど抜け毛が増加します。圧迫性脱毛症を発症すると、主に前頭部や頭頂部などの部位で抜け毛が増加します。

対策方法

圧迫性脱毛症が原因で起きる抜け毛の改善や抜け毛予防には、頭皮にかかる圧力を減らす必要があります。そのためもっとも効果的な対策は、ヘルメットや帽子などを着用しないことです。

職業上の理由で着用を避けられない場合は、しっかりとサイズを合わせて頭部の締め付けを弱めたり、定期的に脱いで頭皮が受ける負担を緩和することが大切です。

抜け毛の主な原因と対策方法・4

粃糠(ひこう)性脱毛症

症状

粃糠性脱毛症は、大量発生したフケが頭皮の毛穴に詰まり、炎症を引き起こすことが原因で抜け毛が増える症状です。フケが大量発生する直接的な原因は判明していませんが、主に自律神経の乱れや運動不足、栄養バランスの偏った食生活などが原因だと考えられています。

また洗浄力の強すぎる石油系のシャンプーを使用したり、洗髪した際に頭皮に詰まったトリートメントをしっかり洗い落とさないことが原因でフケが増える場合もあります。

対策方法

粃糠性脱毛症を発症したら病院やクリニックなどで治療を受けることが大切です。主にステロイド外用薬や抗ヒスタミン剤などを使った治療が行われます。

シャンプーが原因で発症している場合は、頭皮環境を改善する効果のあるアミノ酸系のシャンプーを使用する必要があります。また習慣的に適度な運動を行い、栄養バランスの良い食事を摂るなど、基本的に健康的な生活を送ることで症状を改善する効果を得られます。

 

▲分娩後脱毛症(産後脱毛症)

・症状

妊娠中は女性ホルモンが過剰に分泌される影響でヘアサイクル(毛周期)が変化するため、本来なら抜け落ちるはずの髪の毛が頭皮に残り続けます。

しかし出産を終えると女性ホルモンの分泌量が正常に戻るので、それまで維持されていた本来なら抜け落ちるはずだった髪の毛が一気に抜け落ちて、薄毛が目立つようになります。この「分娩後脱毛症」と呼ばれる症状は、女性のみ発症の可能性がある脱毛症です。

対策方法

基本的に分娩後脱毛症は、時間が経過すると自然に治ります。一般的に出産後2~3ヶ月の時期に脱毛症状が現れますが、出産後6~12ヶ月程度が経過すると頭髪が出産前と同じ状態に戻ります。

しかし分娩後脱毛症による薄毛を気にしすぎると、ストレスが原因で別の脱毛症を発症する場合があるので注意が必要です。出産後の薄毛が気になる方は、帽子やウィッグなどを利用することがおすすめです。

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