20代に潜む薄毛因子
意外と危ない20代
20代という若い世代にとって「薄毛対策」という言葉は、あまり馴染みない言葉でしょう。薄毛は遺伝性も強いといわれていますが、当然ながら遺伝だけが薄毛の原因となっているわけではありません。遺伝や生まれ持った体質以外にも、薄毛を引き起こしてしまう要因はたくさんあります。中でも20代には、薄毛や抜け毛を招いてしまう危険因子が、たくさん隠れているのです。今は薄毛の症状がない人でも、自分は薄毛とは無関係だと高みの見物をしていると、あとで痛い目を見る可能性があります。
薄毛を招く生活習慣
薄毛を引き起こす原因は、日常的な生活習慣の中にもたっぷり潜んでいます。20代ならではの生活習慣にこそ、薄毛や抜け毛の原因が隠れているのです。自分自身の生活スタイルを改めて見直すことで、その重要性に気づくことができます。
喫煙
今でこそ健康ブームが沸き起こり、こぞって禁煙する時代ですが、20代にはまだまだそんなブームは無関係であり、積極的に取り組む人も少ないでしょう。喫煙は、血管の収縮を引き起こす原因でもあります。血管の収縮によって血行不良が生じると、頭皮の血行状態も悪くなり、毛根に必要な栄養素や酸素が充分に行き渡らなくなってしまいます。若い世代に多い喫煙者の頭皮は、気づかないうちに薄毛へのカウントダウンが始まっているのです。
飲酒
20代にとっての飲酒は、まだ慣れていない習慣でもあります。飲酒すると、摂取したアルコールを分解するために大量のエネルギーを消費することになります。慣れていない体で過度の飲酒をすると、体内で必要なエネルギーがアルコール分解に消費されるため、発毛に必要なエネルギーが不足してしまい、元気な毛髪が育たなくなります。
徹夜
若い世代の特権ともいえるのが徹夜でしょう。若ければ若いほど、夜を徹して何かに没頭することも可能で、1日か2日ほどの徹夜ならすぐに体力も回復し、通常通りの生活が送れたりします。しかし、慢性的な睡眠不足を繰り返していれば、間違いなく健康的な毛髪は育たなくなってしまいます。古くなった細胞と新しい細胞の生まれ変わりは、午後10時から午前2時の間に行われます。
毛髪に関しても同じで、この「ゴールデンタイム」とも呼ばれる時間帯にしっかり睡眠が確保できていなければ、元気な毛髪が誕生するためのサイクルが、狂ってしまうのです。
パーマやカラーリング
20代はおしゃれに目覚める年代でもあり、パーマやカラーリングなど様々なヘアアレンジを楽しみたいと思う年頃でもあります。これらに使用される薬剤の刺激はとても強く、頭皮に大きな負担をかけるものばかりです。若いうちは若さでカバーできますが、このようなヘアアレンジを繰り返していくうちに頭皮は悲鳴をあげ、やがて薄毛や抜け毛を引き起こすことになります。
不衛生な頭皮
特に若い男性の中には、毎日の入浴を面倒だと感じる人もたくさんいます。毎日洗髪しない状態で過ごしたり、日中つけたヘアワックスなどのスタイリング剤がついたまま、寝てしまったりすることもあるでしょう。頭皮にとって不衛生ともいえる状態が続けば、当然雑菌が繁殖し、かゆみや赤みを引き起こす原因となります。炎症を起こした頭皮は、きちんと治療を施さなければ、健やかな毛髪は育たなくなります。
髪の毛を育てる栄養素
不足しがちな栄養素
20代の生活習慣の中には、想像以上に薄毛の原因となる要素が隠されていることがわかりましたが、食生活の乱れも頭皮には悪影響を及ぼします。特に20代には1人暮らしをする人も多く、自分の食事の栄養バランスまで気が回らないという人も多いことでしょう。食品の中には、髪の毛を育てるための栄養素が、たくさん含まれている食品もあります。特に下記のような栄養素は、髪の毛の生成に欠かせない栄養素です。
タンパク質
毛髪の99%は、ケラチンタンパク質と呼ばれるタンパク質で形成されています。三大栄養素の1つでもあるタンパク質は、人間の体の様々な部位で、新しい細胞を形成したり、修復する役割を担う重要な栄養素です。
髪の毛を生成する際もこのタンパク質が必要とされますが、体内にあるタンパク質は、生命維持に必要な細胞生成のために優先されます。そのため、しっかりとタンパク質が摂取できていないと、毛髪の生成までタンパク質が行き届かなくなるのです。タンパク質が不足してしまうと、毛髪を作り出すタンパク質も不足し、新たな髪の毛が育たなくなります。
ビタミン
ビタミンには、タンパク質の吸収を助けたり、細胞の活性化を促進する働きがあります。発毛の正常なサイクルに欠かせないのが、毛細血管から毛乳頭への栄養素の補給です。毛根と頭皮を結びつける大事な役割を担うのが毛細血管ですが、ビタミンにはこの毛細血管の生成を助ける働きがあります。頭皮と毛根のパイプ役となる、しっかりとした毛細血管を作ることができれば、充分な栄養素を毛髪に届けることができるようになります。
亜鉛
亜鉛は、薄毛の原因となる5αリダクターゼと呼ばれる物質の抑制効果がある栄養素です。滋養強壮を高める効果もあり、発毛には欠かせない栄養素として知られています。亜鉛が不足してしまうと、新しい毛髪が育たなくなるだけでなく、現在生えている毛髪も元気がなくなり、やがて抜け落ちてしまいます。白髪が増加してしまう原因にもなり、髪の毛を健やかに育てるために絶対に必要な栄養素の1つです。
食事とサプリメント
これらの栄養素をたくさん含んだ食品を摂取できれば、薄毛や抜け毛の予防になりますが、1人暮らしなどをしていると、必要な栄養素を含んだ食事を摂取するのは難しいものです。食事だけでは補えないと感じる時には、サプリメントなどを利用するのも1つの方法です。サプリメントはあくまでも健康補助食品なので副作用の心配もなく安全ですが、薄毛改善に対する即効性はありません。ですが、栄養バランスや食事改善を目的として上手に摂取すれば、効果も高くなります。
育毛剤に含まれる成分とは
食事療法と育毛剤の使用
生活習慣の改善や食事療法などを実施するだけでは、なかなか薄毛は改善されないでしょう。それらにプラスして、育毛剤や育毛シャンプーなどを併せて使用すると、さらに薄毛や抜け毛の予防効果が高くなります。体の中と外の、両方から薄毛にアプローチすることで、体質を改善しながら頭皮環境を整えていくという発想です。
髪の毛に必要な栄養素は多くの人に共通するものですが、体の外から必要な成分は、薄毛のタイプや改善の目的によって、人それぞれ違います。自分にとって必要な育毛成分はどんな成分なのか、育毛剤を選ぶ前に把握しておかなくてはいけません。
育毛剤成分の分類
せっかく育毛剤を使用するなら、できるだけ効果の高い成分が含まれている育毛剤を使用したいと誰でも思うものです。育毛剤の使用経験がなかったり、知識が浅い20代ならば、なおさらそう思うでしょう。
どんな成分が自分の薄毛対策として力を発揮してくれるのかは、実際使用してみるまではわかりませんが、使用前の育毛剤を選ぶ段階で、少しでも高い効果が期待できる成分のことを知っていれば、選択肢も広がるはずです。育毛剤に含まれる成分には、薬品として扱われるものから、副作用の心配が少ない自然由来成分のものまであり、実に様々です。
有効成分の種類
厚生労働省の認可と
育毛剤に含まれる成分には、厚生労働省が効果を認可したものもあります。厚生労働省が認めたとなると、かなりの高い効果が期待できるのだと思ってしまいがちですが、厳密にいうと、「厚生労働省が一定の効果があると認めた」成分であり、必ず誰にでも効果があるわけではありません。育毛剤の成分表示を見てみると、厚生労働省によって認可された成分は、「有効成分」として表示され、それ以外の成分は「その他の成分」として区別されています。
厚生労働省認可の成分
厚生労働省という国の機関が効能を認めた成分となれば、副作用のリスクも低く、その有効性や信頼性は非常に高いものとなります。そのような成分が含まれているかどうかという点も、育毛剤を選ぶポイントとなってくることに間違いありません。現在厚生労働省が認可している有効成分には下記のようなものがありますが、育毛剤を選ぶ時には、これらの成分を意識して選ぶのも1つの方法です。
- ミノキシジル
- M-034
- センブリエキス
- オウゴンエキス
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