20代の育毛剤知識
育毛剤に対する知識
20代の薄毛対策として選ばれることが多いのが、育毛剤です。市販されているものも多く、簡単に入手できることから、軽い気持ちで手に取る人も多いことでしょう。誰でも簡単に始められるというのが、市販されている育毛剤を使用するメリットでもあります。しかし、配合されている成分の種類や分量、目的とする薄毛のタイプなど、中身をしっかりと見極めてから使用しないと、薄毛の改善効果が得られないだけでなく、身体に不快な症状が現れる可能性も出てきます。
20代にとっての薄毛対策は、まだまだ未知数な部分も多く、経験が少ない人がほとんどでしょう。だからこそしっかり育毛剤に対する知識を深める必要があり、その努力こそが薄毛改善への道へとつながっていきます。
育毛剤の配合成分の分類
市販されている育毛剤をよく見ていると、気づくことがあるでしょう。育毛剤の中には、「医薬品」扱いをするものと「医薬部外品」扱いをするものがあります。配合されている成分により、その扱いが区別されていますが、成分が自分の体に合わない可能性も、全くないわけではありません。
医薬品には、薄毛を医学的に治療することを目的とした成分が配合され、医薬部外品には、薄毛を予防や改善することを目的とした成分が、主に配合されています。当然ながら医薬品の方が有効成分の濃度や分量が多く、医薬部外品よりも期待できる効果が高くなります。20代のうちにこの違いを知っておくと、目的に合った育毛剤を選びやすくなります。
育毛剤の副作用と身体への影響
医薬品の副作用
高い効果が期待できるということは、成分が体に与える影響が強いということでもあります。即ち、薄毛改善の効果以外にも体に影響を及ぼす可能性があり、それが不快な症状として現れる可能性も含んでいるということになります。「副作用」といわれるその症状は、高い効果が期待できる育毛剤や、薄毛改善薬品を摂取した時に現れる可能性があります。
薄毛改善のための研究や開発も進み、副作用のリスクは低くなりましたが、決してゼロではなく、人によって現れる症状もそれぞれです。配合されている成分が、自分の体に合わなければこのような副作用が現れる可能性が出てきます。
医薬部外品の副作用
医薬部外品に分類される育毛剤には、植物や海藻などから抽出されたエキスなどが多く含まれています。このような自然由来成分には、副作用を引き起こすリスクはほとんどありません。副作用と呼べる重篤な症状が現れずとも、薄毛改善以外に、何かしら体に変化が現れる可能性がないわけではありません。
成分に対する拒否反応として、炎症や赤みなどの症状が出る可能性があります。これらの症状は、育毛剤に限っていえることではなく、化粧品や皮膚治療薬のように、肌に何かつける時に起こり得る、防御反応の1つでもあるのです。
副作用と好転反応の違い
育毛剤の使用を始めると、使用前よりも抜け毛がひどくなる場合があります。20代で、育毛剤の使用経験が浅い人がこのような体験をすれば、とても驚きショックを受けることでしょう。この症状は、副作用や拒否反応とは区別して「好転反応」と呼びます。育毛剤が効果を発揮し、薄毛の症状が改善されようとしている時に現れる症状で、「初期脱毛」とも呼ばれます。乱れがちだった発毛のサイクルが整い始めたことにより、コンディションの悪かった毛が抜け落ちていく現象です。
有効成分の副作用のリスク
ミノキシジルの有効性
薄毛や抜け毛に悩んだことがある人ならば、誰でも知っているのがこの「ミノキシジル」でしょう。薄毛を改善するための有効成分としてミノキシジルは、日本でも広くその名を知られる成分です。薄毛の原因の一因ともいわれる、頭皮の血行不良を改善する効果があり、その効果は厚生労働省によっても認められています。ミノキシジルは、薄毛改善のための育毛剤や治療薬として幅広く活用されています。
ミノキシジルの副作用の可能性
ミノキシジルは、外用薬として育毛剤に配合されていたり、治療のために経口薬として処方されることもあります。薬品でもあり、高い効果が期待される分、副作用のリスクが少なからずともあり、発症する可能性のある症状には、下記のようなものがあります。
- 頭皮の湿疹
- ふけ
- 吹き出ものなどの肌荒れ
- 動悸
- めまい
- 低血圧
フィナステリドの有効性
フィナステリドは、薄毛治療薬として活用されている「プロペシア」と呼ばれる経口薬に配合されている成分です。プロペシアは、AGA男性型脱毛症の治療薬として活用されている薬です。薄毛の原因でもある5αリダクターゼを抑制する効果があり、内服する育毛剤として知られています。
フィナステリドの副作用の可能性
5αリダクターゼは、男性ホルモン「テストステロン」と結びつくことで「ジヒドロテストステロン」に変化し、薄毛を進行させてしまいます。フィナステリドは男性ホルモンをめぐる、この一連のサイクルに働きかけることで効果を発揮するため、男性機能に副作用が現れる可能性が出てきます。
- 性欲衰退
- 無精子症
- 勃起不全
- 胃腸の不快感
- 発疹
育毛剤の正しい活用法
正しい使い方とは
育毛剤を使用するうえでの重要なことがわかれば、さっそく使用を始めたいところでしょうが、育毛剤はただ適当に使用するだけでは、効果を充分に発揮してくれません。頭皮の環境を整えてから使用することで、さらにその効果を高めることができます。
育毛シャンプーの併用
育毛剤の働きをより有効的にするためには、シャンプーを見直してみることも大事です。薄毛や抜け毛対策として開発された育毛シャンプーが、市場にもたくさん流通しています。洗浄力や刺激が強いシャンプーではなく、アミノ酸系のシャンプーや、自然由来成分をもとにして作られたシャンプーがおすすめです。このような育毛シャンプーを併せて使用することで、育毛剤の効果も高く発揮されることになります。
シャンプー後に使用
汗をかいたり、汚れが付着したりと、頭皮は想像以上に汚れているものです。皮脂分泌が過剰であれば、皮脂も頭皮にべたついた状態になり、頭皮が汚れていると育毛剤の有効成分は浸透していきません。頭皮と毛髪の1日の汚れをシャンプーでしっかり落とし、キレイな状態になった時こそ、育毛剤を使用するベストタイミングです。
噴射口の衛生
使用する育毛剤によって、細かい使用方法には違いがあります。薬剤が飛び出す噴射口と、頭皮とのほどよい距離についても違いがありますが、噴射口はいつでも衛生的にしておくことが大事です。使用後はきれいに拭き取るなどの配慮を忘れると、雑菌が繁殖してしまい、せっかくの育毛剤も効果を発揮できなくなります。
マッサージ
育毛剤を頭皮に塗布した後には、成分がしっかり浸透していくように、優しく揉み込んであげると効果的です。爪を立てずに指の腹を上手に使って揉み込んでいくと、マッサージ効果も発揮して、育毛剤の効果も高くなります。頭頂部の「百会」というツボや、うなじ付近にある「天柱」というツボには、育毛効果があるため、マッサージする際に意識してみるといいでしょう。
相談する
若い世代で育毛剤の使用経験がなければ、わからないことが多く、不安を感じてしまうのは当たり前のことです。育毛剤の有効性や、正しい使い方がわからない時は、わからないまま使用するのではなく、専門家に相談するのが、1番安全で確実です。とはいえ、薄毛専門クリニックなどの門をたたくことには、多くの人が抵抗を感じるでしょう。そんな場合は、皮膚科や薬局の薬剤師さんなどを頼ってみてはいかがでしょうか。
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