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育毛剤って本当に効くの?!有効成分の効果や副作用などを詳しく解説

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2018.01.23

有効成分の効果と副作用・1【ミノキシジル】

ミノキシジルについて

薄毛原因の約9割を占めるのが「AGA(男性型脱毛症)」と呼ばれる症状です。思春期以降に分泌量が増える男性ホルモンの影響で症状が現れるため、体質によっては20代前半でも抜け毛が増加します。

AGAの発症原因には遺伝の影響が大きく関わっているため、育毛成分の多くはAGAの治療に役立ちません。しかしミノキシジルはAGA治療に役立つ数少ない育毛成分のひとつであり、現在では世界80か国以上の国々で薄毛治療にミノキシジルが使用されています。

AGAは早期に治療を開始するほど症状を改善できる可能性が高いため、20代でも抜け毛が増えたと感じたら、すぐにミノキシジルの使用を開始するほうが髪の毛を維持できる可能性が高くなります。

効果

ミノキシジルを使用すると体内で「アデノシン」と呼ばれる核酸の分泌量が増加します。アデノシンの働きによって「VEGF(血管内皮増殖成分)」「KGF(角質細胞増殖因子)」という成長因子の分泌が促進されます。

髪の毛の成長に欠かせない各種栄養分は頭皮の血管によって運ばれていますが、VEGFには頭皮の血管を新生したり、機能が低下している傷ついた血管を修復したりする作用があります。

髪の毛は「毛母細胞」という細胞が分裂を繰り返すことで長く伸びますが、KGFには毛母細胞を増やす作用があります。

ミノキシジルを使用することで脱毛が進行した頭皮に髪の毛の元を増やし、成長をサポートできるため優れた発毛効果を得られます。

副作用

ミノキシジルは医薬品に分類される成分なので、副作用を発症する可能性もあります。ミノキシジルの使用が原因で発症する可能性のある主な副作用は「多毛症」「低血圧症」「男性機能の低下」「頭痛」「頭皮の痒み」「めまい」「フケの増加」です。

ミノキシジルには外用薬と内服薬の2種類があり、内服薬を使用すると成分が内蔵を通過するため、頭皮に限らず全身に作用を及ぼします。そのため「多毛症」「低血圧症」「男性機能の低下」などは主に内服薬を使用した場合に発生します。

有効成分の効果と副作用・2【フィナステリド】

フィナステリドについて

フィナステリドはAGAの代表的な治療薬のひとつです。もともとは前立腺肥大症の治療薬として開発されましたが、使用者に育毛効果が現れたことで育毛剤に使用され始めました。

一般的にはフィナステリドとミノキシジルを併用してAGAの治療を行います。しかしフィナステリドは胎児に悪影響を及ぼすため、女性の使用は禁止されています。また錠剤を服用しなくても触れるだけで皮膚から成分が吸収されるため、男性が使用する場合も薬の保管や管理に注意する必要があります。

効果

遺伝の影響で「5αリダクターゼ」という成分が体内に多く存在すると、その影響でテストステロンという男性ホルモンが、AGAの原因物質である「DHT(ジヒドロテストステロン)」に変異します。

DHTの影響で髪の毛の成長期が大幅に短縮されるため薄毛が進行し、抜け毛が増加します。フィナステリドには5αリダクターゼの働きを妨げる効果があるため、使用することで体内のDHTを減少させてAGAの進行を抑制する効果を得られます。

副作用

フィナステリドは医薬品「プロペシア」の主成分であり、使用が原因で副作用を発症するリスクがあります。フィナステリドの使用が原因で発症する可能性のある主な副作用は「性欲減退」「勃起不全」「精子減少」「肝機能障害」「鬱病」「乳房肥大」です。

男性機能の低下に関係した副作用が多いため、結婚や子作りを控えている20代30代の男性は使用を避けることがおすすめです。

有効成分の効果と副作用・3【センブリエキス、ジフェンヒドラミンHC】

センブリエキス

センブリエキスについて

センブリエキスとは、リンドウ科の「センブリ(千振)」という植物から抽出されたエキスです。センブリの花や茎、葉や根といったすべての部分からセンブリエキスを抽出できます。

千回煎じても(振り出しても)苦味が消えないという例えが名前の由来であり、お茶にして飲むと非常に苦味を感じる成分です。しかし健康に役立つ成分を多く含んでいるので、育毛剤に限らず漢方にも利用されている成分です。

効果

センブリは血行促進の作用を持つため、頭皮の血行不良が原因の抜け毛予防に役立ちます。またセンブリエキスの効果によって頭皮の血行を促進することで、髪の毛の成長に欠かせない各種栄養分を毛乳頭細胞へスムーズに供給できます。

それによって髪の毛の元である毛母細胞の分裂が活発になるため、高い育毛効果を得られます。また頭皮が乾燥すると外部の刺激によって頭皮がダメージを受けやすくなり、乾燥を防ぐために過剰分泌された皮脂の影響で炎症などの肌トラブルが起きることで抜け毛が増加します。

しかしセンブリエキスには保湿効果もあるため、頭皮の乾燥が原因で起きる抜け毛予防にも役立ちます。

副作用

センブリエキスは植物から抽出された天然由来成分であり、とても低刺激なので人間の身体に悪影響を及ぼす可能性はほとんどありません。しかし体質によってはアレルギーが発生する場合があるので、育毛剤の使用後に違和感があれば使用を中止して様子を見ることが大切です。

ジフェンヒドラミンHC

ジフェンヒドラミンHCについて

ジフェンヒドラミンHCはアレルギーや炎症を緩和する成分なので、育毛剤以外にも虫刺され薬やアレルギー性鼻炎薬などの一般の薬局で販売されている薬に幅広く配合されています。

効果

頭皮に炎症が起きると髪の毛の成長が妨げられて抜け毛が増加しますが、ジフェンヒドラミンHCを使うことで炎症を改善できます。さらにジフェンヒドラミンHCには頭皮の血行を促進する作用があるため、髪の毛の成長をサポートする効果を得られます。

副作用

ジフェンヒドラミンHCを内服薬として使用すると眠気を感じる場合があります。しかし、育毛剤として頭皮に塗布する場合は、基本的に副作用を発症しません。

有効成分の効果と副作用・4【グリチルリチン酸二カリウム、塩化カルプロニウム】

グリチルリチン酸二カリウム

グリチルリチン酸二カリウムについて

グリチルリチン酸二カリウムは「カンゾウ(甘草)」というマメ科の植物の生薬に含まれているカリウム塩です。消炎作用を持っているため、喉の腫れを抑える口腔内殺菌トローチや鼻炎薬、胃腸薬に点眼薬といった炎症を鎮める作用が必要な薬に幅広く配合されています。

効果

頭皮環境の悪化によって炎症が起きると、髪の毛の成長が妨げられて薄毛が進行して抜け毛が増加する可能性があります。しかしグリチルリチン酸二カリウムには炎症を鎮める作用があるため、頭皮の炎症によって起きる抜け毛予防や、症状の改善に優れた効果を発揮します。また抜け毛に限らず炎症が原因で起きる頭皮の痒みやフケの大量発生を改善する効果も得られます。

副作用

グリチルリチン酸二カリウムを過剰に摂取すると、「偽性アルドステロン症」を発症する可能性があります。偽性アルドステロン症とは実際には分泌されていないアルドステロンが過剰に分泌されている状態になる症状のことです。

発症すると「高血圧症」「身体のむくみ」「吐き気」「身体の怠さ」「手足の痺れ」などのさまざまな体調不良が起きます。そのため摂取量に注意して使用することが大切です。

塩化カルプロニウム

塩化カルプロニウムについて

塩化カルプロニウムは胃腸薬にも使用されている成分で、胃腸を拡張する作用を持ちます。内服薬と外用薬がありますが、薄毛治療には主に外用薬が使用されています。

効果

塩化カルプロニウムには血管を拡張して血行を促進する効果があるため、使用することで頭皮の血行を改善できます。そのため、毛乳頭細胞への栄養供給を促進することで髪の毛の成長をサポートしたり、血行不良が原因の抜け毛予防に役立つ効果を得られます。またミノキシジルほど強い効果はありませんが、AGAの治療にも効果を発揮します。

副作用

塩化カルプロニウムは医薬品の指定成分なので、使用すると副作用を発症する場合があります。

育毛剤として使用するときは基本的に頭皮に塗布しますが、その場合に「皮膚のかぶれ」「皮膚の痒み」「発汗」などの副作用が起きる可能性があります。塩化カルプロニウムの使用が原因で副作用が起きた場合はすぐに育毛剤の使用を中止して、お湯で頭皮に付いた育毛剤の成分を洗い落とすことが大切です。

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